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まちづくり検討のための可視化

まちづくり施策を検討するために有用と考えられる都市構造の可視化・分析方法を紹介します。

都市構造の可視化による相模原市及び橋本駅周辺の分析

相模原市は神奈川県の中部に位置しています。北は東京都に接し、西は山梨県に接しています。人口は約72万人です。
相模原市は平成22年に政令指定都市になり、橋本駅においてリニア中央新幹線の駅の整備が予定されています。駅周辺を含めた様々なまちづくり計画の検討も行われています。
ここでは相模原市と橋本駅周辺を例にして都市構造の可視化と分析を行います。

1.広域的な都市構造

*夜間人口分布

平成22年の夜間人口の分布を見てみましょう。
高さは夜間人口を示しており、色は夜間人口密度を示しています。
相模原市及び周辺都市の夜間人口の集積状況は、鉄道駅を中心に、高人口密度の地域が広域に広がっています。
特に、相模原市での夜間人口は「橋本駅および相模原駅周辺」「町田駅および相模大野駅周辺」に集積しており、周辺都市での夜間人口は八王子駅周辺に集積しています。

※ Google Earthで可視化する方法

*従業者数分布

平成24年における従業者数分布を見てみましょう。
高さは従業者数を示しており、色は従業者密度を示しています。
相模原市および周辺都市における従業者数は町田駅周辺や八王子駅周辺に集積しています。また、その他の都市における従業者数は橋本駅や多摩センター駅周辺に集積しています。
橋本駅の集積は町田駅や八王子駅よりも低くなっています。しかし、駅周辺の広い範囲において、従業者集積が多くなっています。

※ Google Earthで可視化する方法

*小売業年間販売額分布

平成19年における小売業年間販売額の分布を見てみましょう。
高さは「小売業年間販売額」を示しており、色は「小売業年間販売額密度」を示しています。
相模原市における小売業年間販売額の集積は町田駅周辺や八王子駅周辺で高くなっています。周辺都市も同じ傾向を示しています。
その他都市における小売業年間販売額の集積は聖蹟桜ヶ丘駅や多摩センター、橋本駅や南大沢駅で高くなっています。
相模原市では、夜間人口の例と異なり、集積の広がりは見られず、小売業年間販売額は拠点的地区に集積しています。

※ Google Earthで可視化する方法

2.相模原市全体における都市構造

*夜間人口分布の経年変化

*夜間人口分布の経年変化
夜間人口分布の経年変化を見てみましょう(昭和45年~平成22年)。
高さは夜間人口を示しており、色は夜間人口密度を示しています。
相模原市における夜間人口はかつては町田駅や相模大野駅や相模原駅周辺に集積していました。
次第に居住地域は「JR横浜線」や「小田急線沿線」に拡大し、昭和55年から相模線以南の鉄道から離れた地域にも拡大しています。
平成2年に至り「京王線」は橋本駅まで延伸しました。

※ Google Earthで可視化する方法

*従業者数分布の経年変化

従業者数分布の経年変化を見てみましょう(昭和50年~平成24年)。
高さは従業者数を示しており、色は従業者数密度を示しています。
相模原市の従業員はかつては町田駅や相模原駅や橋本駅などに集積していました。
平成2年からは、橋本駅付近の工業団地※に集積しています。
※(横浜線沿線、麻溝台工業団地、大山工業団地)。

※ Google Earthで可視化する方法

*販売額分布の経年変化

販売額分布の経年変化を見てみましょう(昭和54年~平成19年)。
高さは「小売業年間販売額」を示しており、色は「小売業年間販売額密度」を示しています。
相模原市の販売額の集積は町田駅周辺で大きく、近年も増加傾向にあります。
その他の都市における販売額の集積は橋本駅や相模原駅周辺など横浜線沿線に見られます。しかしながら、集積は町田駅ほど大きくはありません。

※ Google Earthで可視化する方法

3.公共交通と人口等の集積の関係

*公共交通利用圏と夜間人口分布

公共交通利用圏と夜間人口分布の関係を見てみましょう(平成22年)。
高さは夜間人口を示しており、色は公共交通利用圏を示しています。
夜間人口の集積は、町田駅や相模大野駅や橋本駅や相模原駅の駅・バス利用圏で大きくなっています。
一方で、バスのみの利用圏にも夜間人口の集積がみられます。特に橋本駅周辺でその状況が顕著となっています。

※ Google Earthで可視化する方法

*公共交通利用圏と従業者数分布

公共交通利用圏と従業者数分布の関係を見てみましょう(平成24年)。
高さは従業者数を示しており、色は公共交通利用圏を示しています。
相模原市における従業者数は町田駅周辺で極めて大きくなっています。
また、主に工業団地で、バスのみの利用圏にも集積しています。特に橋本駅周辺でその状況が顕著となっています。

※ Google Earthで可視化する方法

*公共交通利用圏と販売額分布

公共交通利用圏と販売額分布の関係を見てみましょう(平成19年)。
高さは小売業年間販売額を示しており、色は公共交通利用圏を示しています。
相模原市の小売業年間販売額は町田駅周辺で極めて大きくなっています。その他の都市では、「橋本駅周辺」や「国道16号沿道」に集積しています。
これは従業者数の場合と異なっており、点的な集積となっています。さらに、バスのみの利用圏についても、橋本駅西部に集積しています。

※ Google Earthで可視化する方法

4.まとめ

*相模原市の都市構造の概況

JR横浜線など鉄道沿線において都市化が進んできた経緯があり、相模原市および周辺を広範囲で見ると、高密度の居住地域は鉄道沿線などに広く分布していることがわかりました。
また、就労や購買の集積は町田駅および八王子駅周辺において極めて大きくなっており、相模原市は広域的な都市拠点の役割を持っています。
その他にも、橋本駅や多摩センター駅周辺などで、駅周辺の拠点的地区が分散しています。

*橋本駅周辺の現況と課題

橋本駅周辺では、居住・就労・購買など一定の集積があります。しかしながら、町田駅や八王子駅周辺には届かない状況です。
一方で、駅からやや離れたところでも、居住・就労の集積があります。
また、リニア駅開通や駅周辺整備が予定されており、都市機能の集積が期待されています。加えて、周辺拠点地区との連携を進めていく必要性もあると考えられます。

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